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リーダブルコード

リーダブルコード ―より良いコードを書くためのシンプルで実践的なテクニックを読みました。

著者はDustin Boswell(ダスティン・ボズウェル)とTrevor Foucher(トレバー・フォシェ)。詳しいことは知りませんが、有能なソフトウェア技術者の方だと思います。

で、本書はプログラミングに関する本なのですが、タイトルにあるように「読みやすいコード」を書くことを主眼にしています。というか、ほとんどその一点に絞った内容です。

読みやすいコードを書くためには、どのように変数名や関数名を付けたらいいのか、どのようなコメントを入れればいいのか、どのように関数やクラスを設計したらいいのか、どのようにリファクタリングやテストを行えばいいのか、といった内容がまとめられています。

類似した内容の本としては、Code Completeリファクタリング―プログラムの体質改善テクニックプログラミング作法などがありますが、本書の主張はこれらの本と大体同じだと言っていいでしょう。特に驚くようなことは書かれていません。

ただし、非常に分かりやすく簡潔にまとめられていますので、こういった類の本を読んだことがない人が最初に読む本としては最適でしょう。

十年前の私がこの本を読んでいれば、昔の自分が書いたコードを必死になって解読するなんていう無益な作業をずいぶん減らせたのに、と思います。

ちなみに、日本語訳は非常に素晴らしい出来です。最初から日本語で書かれたんじゃないのかというくらい自然な文章で、まったくストレスを感じることなくスラスラと読み進められます。訳書が全部こういうレベルだといいのに…。