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ステマとは

ステマとは、ステルスマーケティングの略で、消費者に隠れて行うマーケティングの事です。マーケティングと言っても色々ありますが、ステマと言う場合、広告・宣伝を指すことが多いようです。つまりステマとは、こっそりとした宣伝、という意味になります。

例えばアマゾンや楽天のレビューで、商品を売る側の人間が、一般消費者を装って商品を褒めまくるのがステマです。2chやツイッター、Facebook、mixiなどでも盛んに行われているようです。また、ネットに限らず、商品の発売日などに関係者が行列に加わったりするのもステマと言えるでしょう。昔の言葉でいうと「さくら」とか「やらせ」ということになります。

ステマは別に犯罪という訳ではないのですが、消費者を騙そうという戦略ですから、消費者にとってあまり気分のいいものではありません。よって一般的には、やってはいけない事、という風に捉えられているようです。

「さくら」や「やらせ」というのは何百年も前からある手法なので、今さら騒ぐ話でもないのですが、最近のソーシャルメディア等の流行が原因で、ステマがバレる事例が多くなったため話題になっています。ブログやTwitterでステマを行なったことがバレると、いわゆる炎上という状態になります。すると、それを面白がって人が集まり、必要以上に話が大きくなってしまうのです。

したがって、企業にとっては非常にリスクの大きい手法なのですが、おそらく多くの企業がステマと言われても仕方がないような事をやっていると思います。多分、リスクに見合うだけの効果があるのでしょう。

自分の購買行動を考えてみても、確かにステマは有効だと思います。私はアマゾンや楽天でよく買い物をするのですが、レビューには必ず目を通します。そして、結構それを参考にして商品を選んでいると思います。

人気商品であれば、レビューが100単位であるのでそれなりに信用出来るのですが、マイナーなものだとレビューが1つか2つという状況が多々あります。そんなのは、たまたまその商品を買った一人か二人の意見なので、本来はほとんど参考にならないはずです。でも、たった一人のレビューアーがいい事を書いていれば何となく安心できますし、悪いことを書いていれば何となく買うのを躊躇してしまうのは間違いありません。おそらく、自分で思っている以上にレビューに影響されているでしょう。

ということは、逆からみればこういった地道なステマというのは非常に有効だということです。最初のレビューが星1つの場合と、星5つの場合では、何倍も売上が違ってくるでしょう。であれば、企業にしてみれば、人を雇ってでもステマを実行する方が得という事になるでしょう。

テレビや新聞などの広告であれば法律等による規制もききますが、ネット上のステマはおそらく規制する事ができません。そうなると、消費者の方で自己防衛するしかありません。ネット上の評判を鵜呑みにせず、商品の価値をしっかりと評価して、納得のいく買い物をしたいものです。