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景気の二番底懸念

2010/01/20

最近ニュースや新聞を見ていると「景気の二番底が懸念されます」といった表現が多くて、妙に気になります。何が気になるかというと、二番底という言葉の使い方を間違えているんじゃないかという事。

そもそも二番底とは、株価などがアルファベットのWのような動きをしたときの、二番目の底のことを言います。つまり、株価が上がった後で、はじめて底であったということが決定するわけです。

つまり、「二番底が来る」と言った場合、底打ちすると言っているのと同じ事なので、一旦下がった後に上がるという、どちらかというとポジティブな意味になるわけです。この辺を分かってない人が多いようです。

「景気が悪くなる」と言いたいのであれば、そのままそう言えばいいのに、何で二番底なんていう言葉を使うのでしょうか?よく分かりません。流行り言葉ってやつなんでしょうかね。

ということで、ついでにもう一言。

世間では、「景気対策」という事もよく言われています。でも、この「景気」という言葉も意味がよくわからずに使っている人が多いように思います。

そもそも景気というのは、良くなったり悪くなったりを繰り返すものです。

循環の周期は40ヵ月だったり(キチン循環)、10年だったり(ジュグラー循環)、20年だったり(クズネッツ循環)、50年だったり(コンドラチェフ循環)するという風に言われていますが、とにかく良くなったり悪くなったりするものなのです。

なので、政府が何十兆円つぎ込もうが、そう簡単に景気をコントロールできるものではありません。少なくとも今の経済学では、景気を思い通りに操作することは出来ないと言われています。

にもかかわらず、世間の論調は「景気対策」をしっかりやって欲しい、というものです。これはもう、「景気」という言葉の意味を理解していないとしか思えません。

 今の日本に必要なのは、目先の「景気対策」ではありません。社会構造、産業構造をしっかりと見直して、長期的に安定成長が見込める社会を構築する事です。あるいは、成長は諦めて、みんなが平和に暮らせる安全・安心な社会を作る事です。

どちらにせよ、目先の事しか考えていない「景気対策」は、長期的に見れば日本経済に悪影響しか及ぼしません。政治家、特に民主党議員には、その辺をしっかりと考えてもらいたいものです。

ということで、言葉はよく考えて使いましょう、という話でした。