なたでぽぽ  

事業仕分け

2009/11/15

これまで散々「無駄を削減」「無駄を削減」と言ってきた民主党ですが、やっとこさ具体的な作業が始まりました。それがこの事業仕分け。ようするに国の事業をひとつずつチェックしていこうというものです。

で、今週からその会議が始まったわけですが、早速いろんな問題が噴出している感じです。マスコミの報道や2chなどから意見をピックアップすると、

  • 仕分け人が素人
  • 短時間で結論出し過ぎ
  • 単なる数字合わせをやっているだけ
  • 法的な拘束力がない
  • 議論が感情的
  • 明確な基準がない

といったような問題があるとのこと。まあ確かにその通りかなと思います。

私が一番問題だと思うのは、明確な基準がないという事。何十億とか何百億とかの話をするのに、担当者の感覚だけで結論を出されても困ります。細かい事情も知らない素人の集団が、適当に廃止だとか1/3に削減とか結論を出している感じです。

「無駄があるから削減しろ」というのであれば、具体的にどの部分にいくらの無駄があるのかを一つ一つ積み上げていって数字を出さないことには何の意味もありません。適当に目標を示すだけなら小学生にも出来ます。また、たとえ予算を削減させることが出来ても、そんなのは官僚が後で好きなように操作するに決まっています。結局そのしわ寄せは国民に来るのです。担当者は、その辺をしっかり考えなければいけません。

というか、この担当者というのがどうも気に入りません。どこの誰だか分からない人が、よく分からないプロセスで仕分け人になっていますが、そんな人たちに大事な予算編成を任せることなんてできません。行政刷新会議は、もっと納得できる形で納得できる人達を選ぶべきでした。何とか証券のアナリストとか、タレントあがりの蓮舫なんかに何が分かるんだろうっていうのが多くの国民の意見でしょう。

個人的には、ちゃんとした政治学者をたくさん入れるべきではないかと思います。この三日の議論を見ている限りでは、費用対効果が一番重要な判断基準になっているようですが、政治というのはそういうものではありません。民間でもできるから民間で、とか、地方でもできるから地方で、というのはちょっと話が違います。国がやらないといけない事は国がやらないといけないのです。

「この事業は赤字ですよね」とか言われて、ついついそこが論点になっていたりしますが、そんなのは大した問題ではありません。政府は営利企業ではないのですから、利益を追及する必要はありません。大事なのは、その事業は国がやるべきものなのか、というところです。その辺は、やはり政治学者が総合的に判断すべきではないかと思うわけです。

ということで、色々と問題がありそうな事業仕分けですが、無駄を省こうというコンセプトは間違っていません。国の予算なんて、少なければ少ないほどいいのです。これから様々な妨害工作があるでしょうが、そんなのには負けずに、いい仕事をしてもらいたいものです。3兆とか5兆とか、せこい事を言ってないで、プライマリーバランスの正常化を目指して下さい。それが本来あるべき姿なのですから。