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12歳でもわかる!決算書の読み方

12歳でもわかる!決算書の読み方を読みました。

著者は岩谷誠治さん。公認会計士などをやっている方だそうです。

「12歳でもわかる」みたいな言葉が本のタイトルに入っていると、それは無いだろうと思いつつもついつい読んでしまい、読んだ後で結局は誇大広告だったことがはっきりするというパターンが多いわけですが、本書もその例にもれず誇大広告でした。

12歳と言えば小学6年生なわけですが、さすがに本書の内容を理解できる小学生はいません。少なくとも普通の小学生には無理です。

「サルでもわかる」とか「猫でもわかる」というのであれば、現実にはありえないことですから比喩だと分かりますが、12歳というのは微妙なところなので多少問題があります。本当に小学生レベルの会計本を探している人は注意して下さい。

ということで、タイトルには問題がある本書ですが、内容的にはなかなか面白いものでした。

本書のポイントは、貸借対照表を人間の顔に見立てて表現しよう、というところです。

右目 - 負債と資本の間
右眉 - 流動負債と固定負債の間
左目 - 流動資産と固定資産の間
左眉 - 当座資産とたな卸資産の間

という風にして、それが右上がりになっていれば財務状態がいいという考え方です。この図を見るだけなら小学生にもできるかも知れません。

これ以外にも、損益計算書とキャッシュ・フロー計算書について、読み方を解説していますが、そちらの方は割と普通な感じです。IFRSについても少し触れられていますが、中途半端な印象で、あまり役には立たないでしょう。もちろん小学生には分かりません。

 

私は株式投資をやっているので財務諸表は結構読みますし、日商簿記の二級を持っていて一通りのことは知っています。そういう人であれば、本書を読むことで財務諸表の新しい見方が身に付くので悪くないと思います。

ただ、これまで簿記とか会計とかを勉強したことがない人にとっては、本書は少し難しい気がします。そういう人には以下の二冊をおすすめします。

どちらも最近読んだのですが、全くの初心者であっても無理なく読めそうな良書でした。また、一通りのことを知っている人も、知識を整理するという意味で一読されることをおすすめします。