なたでぽぽ

イノベーションのジレンマ

イノベーションのジレンマを読みました。

著者はクレイトン・クリステンセン(Clayton M. Christensen)さん。ハーバードビジネススクールの教授だそうです。

本書のテーマは、技術の破壊的イノベーションがあったときに、なぜ既存の大手企業がシェアを維持できないのか、ということ。ディスクドライブ業界を中心に、この問題に関して色々と考察しています。

細かいことは省きますが、この問題に対する解と対応策が説明されており、素人なりに「なるほど」と思いました。きっとこの本に書かれている事が真実なのでしょう。

企業のトップや経営学の研究者でもなければあまり役に立たない知識かも知れませんが、世の中の仕組みを理解するという意味では有意義な一冊かと思います。

例えば現在のIT業界だと、マイクロソフトやグーグルが幅をきかせているわけですが、次に革新的な技術が出てきた時、これらの企業が今のシェアを維持できる可能性はそれほど高くないのでしょう。

今の両者からは想像も出来ませんが、5年後、10年後にはまた何か新しい技術が開発され、今はまだ存在しないような企業が業界のトップに立つかも知れません。