ヤバい経済学著者はスティーヴン・D・レヴィットとスティーヴン・J・ダブナー。 タイトルからすると経済学の本のようですが、あまり経済学という感じではありません。 じゃあ何の本かと言われるとなかなか難しいのですが、学問分野で言えば社会科学の本ということになるかと思います。 経済学者であるレヴィットが、計量経済学などで使われる統計学の手法を使って、色々と面白いデータを解析しました、という本です。 テーマはホントに色々で、「中絶と犯罪」「八百長」「子供の名前」「地球温暖化」「チャイルドシート」・・・といった感じです。 レヴィットは経済学者の中でも若手の有望株だそうで、内容はすごくしっかりしています。もちろん読み物として書かれていますので、統計的に厳密な話はほとんどないのですが、多分本当のことなんだろうな、と納得させられる雰囲気があります。 ただ、主張していることは世間の常識と反対の事ばかりなので、何となく正しい気はしても、心の底から信じるにはちょっと抵抗があります。 計量経済学の知識があって、英語を読むのが苦にならないのであれば、彼が書いた論文を読めばいいのでしょうが、それはちょっと敷居が高いので、ここは黙って騙されておこうと思います。 著者たちは非常に博識で、話の所々に雑学知識がいっぱい出てくるのですが、中でも一番びっくりしたのがダイエットの話。 これは、カリフォルニア大学の心理学の教授が開発したものらしいのですが、何でも食間に砂糖水とかオリーブオイルとかを飲むだけで痩せるそうです。 それはスゴイ、と思ってちょっと調べたらすでに本が出ていました。 シャングリラ・ダイエットというらしいです。 ということで、この本は経済学が好きな人にもそうでない人にもオススメです。 |
|