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姑獲鳥の夏

京極夏彦氏の姑獲鳥の夏を読みました。

京極夏彦氏と言えば、2004年に直木賞を受賞した小説家で、同時に妖怪研究家、アートディレクターでもある人、らしいです。

「らいし」というのは何でかと言うと、今まで私が知らなかったから。今Wikipediaを見て勉強しました。

名前はどこかで見た事があって、多分売れっ子の作家さんなんだろうとは思っていたのですが、自分とは関係ない人だと思ってました。

多分、本のタイトルだけから判断していたものと思われます。

試しに、氏の代表作である百鬼夜行シリーズのタイトルを書いてみると、

姑獲鳥の夏
魍魎の匣
狂骨の夢
鉄鼠の檻
絡新婦の理
塗仏の宴 宴の支度
塗仏の宴 宴の始末
陰摩羅鬼の瑕
邪魅の雫

明らかに難しそうですね。漢字が多い。

そういうわけで、これまで敬遠してきたのですが、1,2年前に古本屋で本を買った時に、たまたま安く売っていたので、何となく購入しました。

ただ、姑獲鳥の夏というタイトルがやはり難しそうだったので、何となく敬遠して、先週まで家の本棚に眠らせていました。

で、先週、たまたま小難しい小説が読みたくなったので、読み始めてみたという経緯があります。

ところが読んでみると、これが意外に面白い。やはり直木賞作家というのはすごいものなのですね。

内容としては、妖怪系の本格ミステリー。簡単に言ってしまうと密室殺人の話です。

事件としてはそれほど複雑なものではなく、本筋だけを書けば100ページくらいで終わりそうな話なのですが、登場人物の話がとにかく長い。特に主人公の京極堂。

話のイントロの部分からしてそうなのですが、本題に入る前に20ページとか30ページくらい語っています。何だか知らないけど、脳の話とか、宗教の話とか、量子力学の話とかが始ったりするわけです。

何だかなーと言う感じで読んでいたわけですが、まあ話自体が面白かったので、特に気にせず読んでいました。で、それが、話の後半になって、意味を持ってくるわけです。この辺りの構成は良く練られているなあと感心しました。

後で知ったのですが、この本、京極氏のデビュー作なんですね。初めて書く小説でこれだけのものが書けるのは素晴らしいと思いました。これからは敬遠せず、機会を見つけて読んでみようと思います。

というわけで、小難しい話が好きな人にはおすすめの一冊です。