なたでぽぽ

魔王

伊坂幸太郎さんの魔王を読みました。

簡単に言うと、腹話術が出来るようになった人の話です。ここでいう腹話術というのは、頭の中で念じると、他人に好きな言葉を喋らせる事が出来るという能力。これを使って主人公が色々と試みる話です。

ファシズムがひとつのテーマではないかと思いますが、特に強いメッセージが込められているわけではなく、いまいち作者が何を伝えたいのかはわかりません。もっとも、小説なんていうのはそんなもので、別に物語を通して何かメッセージを伝えなければいけないという事もないでしょう。要は、読んでいて面白ければそれでいいのです。

ということで、ちょっと時間のあるときに読んでみる本としては適度な内容だと思います。