なたでぽぽ  

告白

湊かなえさんの告白を読みました。第六回本屋大賞受賞作です。

内容を一言でいうと、命とか復讐をテーマにしたミステリー風の小説です。

テーマがとても重いので、面白いというと語弊がありますが、非常に興味深く読ませてもらいました。序盤は物語の展開が非常に速く、これは昼ドラか、とか思いましたが、その辺はさすがに本屋大賞をとる程の作品。きちんと計算ずくのペースコントロールがされています。

読後感としては、不安とか、恐怖とか、愛憐とか、そういうネガティブな言葉しか思いつきませんが、そもそも小説というのはそういうものでしょう。現実の世界では絶対に味わいたくないような嫌な出来事を本で読むことによって、現実の世界が相対的に幸せに思えれば、それが一番です。

ということで、精神的に余裕があって、少しディープな物語を探している人にはおすすめの一冊です。逆に、精神的な余裕があまりない人は、とりあえず今は読まない方がいいかと思います。

ちなみにこの小説、松たか子さん主演で映画化され、2010/6/5に公開だそうです。松たか子さんファンの私としては是非見てみたいのですが、原作を読んでしまっただけにちょっと気が引けます。とりあえずWebサイトで予告編を見てみたのですが、かなりリアルな映像化がされているようで、あまり楽しく見れるような映画にはなってなさそうです。何年かしたらテレビでやってくれると思いますので、その時まで見るのはやめておこうかと思います。