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君と会えたから……

喜多川泰さんの君と会えたから・・・を読みました。

誤解の無いように最初に言っておきますが、この本はとてもいい本です。

すごく感動しましたし、人生について色々と考えさせられました。中学生・高校生・大学生などの若い人には文句なくおすすめの一冊ですし、何となく毎日を過ごしているサラリーマンや主婦の方にも是非読んでもらいたいです。

ということを書いた上で、誤解を恐れずに書評を書きます。

まず、どういう本かというと、「純愛小説仕立ての自己啓発書」です。

ストーリーとしては割とありきたりで、一年に三回くらいはどこかで目にする話です。自己啓発の言葉にしても、やはりどこかで聞いたことのある言葉ばかりで、いわゆる耳タコ系の訓話が並んでいます。

しかも、話の緩急が思わしくなく、ストーリーが進んで欲しいところで余分な講釈がはじまったり、逆にトントンとかバタバタといった感じで話が進んでしまったりするような所もありました。

感動することは感動するのですが、ちょっと無理やりな感じで、いわゆる感動の押し売り状態です。また、話が出来過ぎで、逆に白けてしまう場面もありました。

ということで、いつになく辛口な私ですが、これは感動の裏返しでもあります。冷静と情熱の間を信条としていますので、感動的なことがあると、ついつい冷静を装うという癖がついてしまっているのでしょう。

こんなことを書くと、私がずいぶんとひねくれた人間のようですが、これは別に私に限ったことではありません。大人なら誰でも、上司のつまらないギャグを聞いたときには無理に笑いますし、泣きたいほど悲しいことがあっても人前では我慢するものです。

要するに、素直でない。

この本の中でも主人公たちが言っているのですが、やはり人間素直さというのが大事です。おそらく、素直さというのは年齢と共に失われてしまうのでしょう。私も昔はもっと素直な人間だったと思います。

結局、世の中で上手くやっていくためには、真面目で素直で明るいということが大事なんだろうなあと思いました。