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イニシエーション・ラブ

乾くるみさんの イニシエーション・ラブ を読みました。乾さんの本を読むのはリピートに次いで二冊目です。

この本、一言でいうと恋愛小説に見せかけた本格ミステリーです。

なので、ネタバレなしにはあまり多くを語れないわけですが、ここではネタバレなしにしておきます。興味のある人は、googleで「ネタバレ イニシエーションラブ」とか打ってもらえれば、謎解き『イニシエーション・ラブ』みたいなマニアックなサイトがいっぱい出てきますので、そっちをじっくり読んで下さい。

アマゾンを見ると、

最後から二行目(絶対に先に読まないで!)で、本書は全く違った物語に変貌する。「必ず二回読みたくなる」と絶賛された傑作ミステリー。

とか書いてあるので、ミステリーだということは読む前にもちろん分かっていました。

ただ、この本を読んだときの私の気分が、七面倒な事は考えたくない気分だったという事情があり、なんと私は普通の恋愛小説として読んでしまいました。

ある意味では、作者に対する冒涜ですね。

物語の端々にちりばめられた伏線とか全部無視ですから^^

ただ、恋愛小説として読んでみても、割と面白かったなーというのが私の感想です。

たしかに筋はありきたりで、これといって目新しいところはないのですが、ここ数年恋愛小説を読んでなかった私としては、それはそれで楽しめてしまったという感じです。

で、一回読み終わった後に、必然的に読み返すことになります。まあ、最後を読めばさすがにトリックは分かりますので、そのつもりで見てみれば確かに良く出来たミステリーだということが分かります。

というか、やり過ぎですね。

ほとんど完璧に計算された物語です。いやむしろ、物語というよりはパズルか何かのようです。世の中にはこんな手の込んだ事を日々考えている人がいるんだなーと感心しました。

ただ、わざわざ恋愛小説をミステリーにする必要はないのかな、と思います。個人的には、恋愛小説は恋愛小説、ミステリーはミステリーであって欲しいと思います。

ということで、話題作ではありますが、私としてはいまいち賛同できませんでした。過ぎたるは及ばざるが如し、です。