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フリー

フリー~〈無料〉からお金を生みだす新戦略を読みました。

著者はクリス・アンダーソン。2、3年前にロングテール―「売れない商品」を宝の山に変える新戦略という本を書いて「ロングテール」という言葉を流行語にした人です。

本書のテーマは、タイトルの通りフリー。主にネット上で無料になっているものやサービスについての話です。

グーグルのgmailやgoogle mapなど、wikipedia、オープンソースのソフト、オンラインゲームなどなど、最近無料でサービスを提供している事例がたくさんあります。デジタルなものであれば、ほとんどがネット上でタダで入手出来ると言ってもいいくらいです。

これらの無料のものが、どういう仕組みで無料になっているのか?というところが本書のテーマです。

私としても、最近無料のものが多すぎて、これで大丈夫なのか?とか思っていたわけですが、本書を読んでその仕組みが理解出来ました。googleは闇雲に無料アプリを提供しているわけではなく、ちゃんとした戦略があってこういう事をやっているわけですね。まあ、詳しくはこの本を買って読んでみて下さい。

それにしても、著者の博識には感心させられます。適切なところに適切な話が紹介されており、しかも、それをもとに論理的に理論が展開されています。相当頭のいい人が、時間をかけて真面目に書いた本だというのがよくわかります。

こういう本であれば、2,000円や3,000円出して買っても損はないと思います。

もっとも、この本自体も無料で配布していたらしいですけど…。