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はじめてのCUDAプログラミング

はじめてのCUDAプログラミング―驚異の開発環境[GPU+CUDA]を使いこなす!を読みました。

最近いろんな所でGPGPUの話題を耳にすることが多くなったので、少し勉強しておこうと思いこの本を買ってみました。GPGPUというのは、グラフィック描画のためにパソコンに入っているGPUを使って、色んな計算をやってしまおうという技術です。聞くところによると、場合によってはCPUよりも何倍も高速に動作するらしいので、もし簡単に利用出来るのであれば使わない手はありません。

CUDAは、NVIDIAのGPUをGPGPUとして使うためのアーキテクチャで、簡単に言うとC言語を拡張したようなものです。本書はそのCUDAを用いてプログラムを書くための入門書となっています。ただ、GPGPUのプログラミングにおいては、並列計算とかメモリモデルの基礎とかがどうしても必要になるため、その辺りの事からひと通り説明されています。

私は並列計算については素人なのですが、本書の前半部分を読んだところ、何となく分かったような気分にはなれました。ただ、実際にCUDAを使ったプログラミングが出来るようになったかと言うと、そこまでは到達出来ていません。当たり前ですが、新しい技術を自分のものにしようと思ったら、手を動かしてみないとダメです。

私としては特に必要に迫られているわけではないので、なんとなく分かっただけで満足出来たわけですが、このような人にとっては良い入門書かと思います。本気でGPGPUを使おうとしている人は、本書以外にも2,3冊読んでみて、その後実際にやってみるのがいいかと思います。